【スペック表に注意】Ibanezのベースがマイナーチェンジで複数存在する件

ギター・ベース

Ibanez SR400FMのマイナーチェンジから学ぶ、複数モデルが併売されている事実と確認の必要性

ふとしたきっかけでベースを購入する事に。その時候補としてあがったのはIbanezのSR300かYAMAHAのTRBX304だったのですが、Ibanez SR400FMが妙に安いことに気付き結果的にお買い上げ。しかし購入後気付いたのは、複数のバージョンが市場には流通しているという事でした。結果、自分の場合は得をしたのですが…。

・SR400FMは複数のバージョンが併売されていた時期がある

バスウッドだと思って買ったらマホガニーだった…

もしそんなことになったらどうでしょうか。しかしこれがありうる事だったわけです。

ロングセラーモデルですので、何度かの仕様変更がなされているのはあたりまえ。当然価格改定もあったわけですので、複数バージョンが存在してもおかしくはありません。注意点は、その事実がはっきりと示されずに売られているケースがあるという事。もちろん新品でです。大手楽器通販サイトのように「生産完了品」や、「2011年モデル」と書いてくれているとわかりやすいんですが、全部が全部そんなショップとは限りません。

スペック表での違い

自分が購入を検討しいた2015年当時、だいたい実売4万円位の物と5万強の物の二種類のSR400FMが市場に出回っていました。もちろん新品でです。通販サイトのスペック表示・説明から読み取れた違いは以下の点です。

  • ピックアップの違い
    (旧)IBZ EXF-4
    (新)CAP EXF-N2
  • サーキットの違い
    (旧)IBZ Style Sweeper 3-band eq
    (新)EQBIII 3band EQ
  • ブリッジの違い
    (旧)B20
    (新)B300

また当時のIbanezのHP上の情報によりますと、ボディ材も変更されたようです。

  • バックボディの材質の違い
    (旧)バスウッド
    (新)マホガニー

ショップ上の表記が間違っている事もありうる

厄介なことに、高い値段で売られているもののスペック表示にはバスウッドと書かれていたり、4万円台の安いほうの諸元ではマホガニー・新PUと書いてあったりします。本当にその材が使われているのか、それとも、WEBショップ担当者がHP上の情報を単に書いているだけなのか…。仕入れ担当者と事務方のコミュニケーションがきちんと取れていないショップで買ったりすると、「実は違う材だった」なんてことにならないだろうか?と心配してしまいます。新品で売られていたとしても、仕入れた時期によってボディーの材質が違う可能性があるという何とも悩ましい状態です。

※バスウッドは材の単価が比較的安い事と加工のしやすさから安価なモデルに使われる事が多いようです。しかしそれは、商業的な意味で安いというだけで、ボディー材として劣っているという事を意味するわけではありません。事実、高級なモデルにも使われているケースがあります。

 

旧モデルだと思って購入したものが新モデルだった

ネットで買ったSR400FMが届きびっくり。サイト上の情報から旧モデルだとばかり思っていたのが、何と新モデルでした。

  • Body:マホガニーバック
  • PU:CAP EXF-N2
  • EQ:EQBIII 3band EQ
  • Bridge:B300

シリアルナンバーから2013年製である事もわかりました。ピックアップや回路はともかく、マホガニーボディだったのには驚き。

ちなみに、モデル名SR400FM“FM”とはFlame Maple(フレイムメープル)の略。いわゆるトラ目の事です。ぱっと見は確かにトラ目が入っているように見えますが…

…アップで見てみますと厚みは感じません。

従来トラ目のメイプルは高価なギターに使用される事が多いものでした。Gibson Lespaulのトップ材などが有名ですね。高級ギターに採用されるトップ材はメイプルを厚めにカットされた物が使用されており、トラ目にも立体感が感じられます。

Gibson Lespaul Classic plusのトラ目

一方比較的安価なモデルでトラ目仕様となっている場合、トップに薄くトラ目の入ったメイプル材を張り付ける事でそれっぽくは見せているケースが多いようです。突板(つきいた)という厚さ数ミリにスライスされたシート状の材がネット通販でも入手可能で、パット見は結構なトラ目に見えるのでこのシートだけでも無駄に欲しくなります。

SR400FRのトップ材の厚さがどれ位あるかはわかりませんが、間近で見た感じではそれほど厚くはなさそうでした。まあ、理解したうえで購入したので問題ありません。

マイナーチェンジの時期と内容

そもそもいつ位にマイナーチェンジがなされているのか調べてみました。結果具体的には分からなかったものの、ある程度の予測はつきました。ヒントは、IbanezのHP上にあった過去のカタログデータです。以下、SR400FMのデータをIbanezの公式HPからピックアップしてみました。

SR400FM・メーカーカタログデータ(オレンジ文字が新しくなった項目)

2010年

  • Body:バスウッドバック
  • PU:IBZ EXF-4
  • EQ:IBZ Style Sweeper 3-band eq
  • Bridge:B20
  • 定価:68,250円

2011年

  • Body:バスウッドバック
  • PU:CAP EXF-N2
  • EQ:EQBIII 3band EQ
  • Bridge:B20
  • 定価:68,250円

2012年

  • Body:マホガニーバック
  • PU:CAP EXF-N2
  • EQ:EQBIII 3band EQ
  • Bridge:B300
  • 定価:(価格表示なし)

これらからわかるように、2011年を境に何度かのマイナーチェンジがなされたと推測できます。自分が入手したのは2013年製ですので、当然新しいタイプですね。新しいとは言え特価で購入できたのはラッキーでした。長期在庫品だとは思いますが、5年使った時点で今のところネックの反りは殆どありません。購入後すぐに1/8程度トラスロッドを回した程度です。ある意味あたりだったと言えそうです。

まとめ メーカー側というよりもショップ側の対応次第か

楽器の場合はPCや電子機器と違って、マイナーチェンジ程度でいちいちモデル名は変わりません。メーカー品番は変わるでしょうが、消費者には伝わりにくいですね。

気を付けたいのはショップ側がきちんと把握して販売できているかどうか。WEBショップ上に掲載するスペック表などの手直し(要はデータベースのメンテナンス)は骨の折れる作業でなかなか手が回らないのかもしれません。

「生産完了品」「旧モデル」等をうたっている場合は、マイナーチェンジ前のモデルなのでしょう。気を付けたいのは、何も書いていないケース。本当は在庫処分だった場合、在庫とはいえ、新品には変わりありませんので、マイナーチェンジ前か後かは分かりません。そのあたりをきちんと記載するかどうかは結局のところショップ次第。なので妙に安い価格が付いてる場合、ショップに確認してみた方が良いかもしれません。

頻繁にアップデートを繰り返す電子機器とは違い、楽器の材が変更されたことが必ずしもその楽器の価値を自動的に変えてしまうという事にはなりません。ようは好みの問題と、それを理解して購入できるかどうかという事です。実際、旧モデルのバスウッドの方が軽いので良いという人もいるかも。筆者はIbanezのベースそのものの価値を高く評価しております。

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